海外移住 - 自分の国以外に住むということ -
語学留学としてバルセロナに来てから4年半。
1年半前に学生ビザから就労ビザに切り替え
今はスペイン人と同様に税金・年金・国民健康保険を払いながら生活している。
そうやって今まで「生活」できているのは、
私はスペイン国から期限付きで居住・労働して賃金を得る許可を与えられているから。
日本にいる時、そんな感覚はなかった。
「いる」ことに許可が必要なんて。
自然に学校に通って、健康保険使って病院に行って、就活して就職して、休みに旅行して。
それらのことに対し、一切疑問を感じなかった。
自分で決めた道なので、それに文句を言うことはない。
ただ、日本でいた時には味わったことのない感情や考えが出てくる。
圧倒的超マイノリティの中、母国語が全く通じない中、
自分がどう生き抜いていかなきゃいけないのか。
辛いこと、悔しいこと、泣いたこといっぱいある。
その中で、常に私の中でベースとしてある意識は
「ここで生活させてもらっている」ということ。
所詮私は外国人で、スペイン国は私を守る必要もない。
「勝手に来て住みたいだけなんでしょ。用無いなら日本に帰って。」
っていうのが本音だと思う。
なので、
スペインに対して、感謝と尊敬の念を持ちながら生活している。
また、
実際に触れ合うスペイン人は、私を応援してくれて、受け入れてくれる。
それだけでありがたいなあと思う。
人生一回。
こんなにたくさんの国があるのに、1ヶ国だけしか住んだことがないなんてもったいなすぎる。
というのが、私のゆるぎなかったスペイン留学動機。
はっきりと、来て良かったと言える。
育った国以外で住んでみるのは悪くない。